立入検査で聞かれること、聞かれないこと
HANAPANA TECH編集部
REGTECH
検査は「書類があるか」を見る場ではなく、「その判断をどうおこなったか」を説明する場です。
目次
聞かれること:判断の流れ
検査で中心になりやすいのは「この加盟店を、なぜ、この判断にしたのか」という問いです。書類が揃っているかより、その書類を誰が見て、何を根拠に、どう結論づけたかの流れが問われます。
つまり、記録は「保管してある」だけでは足りません。時系列でつながっていて、あとから同じ流れをたどれることが必要です。
聞かれないこと:マニュアルの厚さ
逆に、立派な規程やマニュアルの分量そのものは評価の対象になりにくい、と私たちは考えています。厚いマニュアルがあっても、現場の運用がそれと違っていれば、むしろ説明が難しくなります。書いてあることと、やっていることが一致しているか。見られるのはそこです。
準備で差がつく3つの記録
- 「確認した」の記録に、担当者と根拠資料が紐づいているか
- 指摘から改善完了までが、1本の記録として追えるか
- 例外扱いにした案件について、例外と判断した理由が残っているか
この3つは、検査の直前に整えるのは難しく、日々の運用のなかで残していくしかありません。
まとめ:説明できる形で残す
「書類はある。でも説明できない」が、特に苦しい状態です。説明できる形で記録を残すこと。それが検査対策の中心であり、同時に日々の業務の品質そのものでもあります。
※ 割賦販売法に基づく経済産業省の立入検査を念頭に、一般的な準備の考え方をまとめたものです。検査の範囲や進め方は、事業者や時期によって異なります。制度に関する記述は2026年10月1日時点の情報です。
関連する記事:加盟店調査、まだExcelですか? 割賦販売法の記録管理でつまずく3つのポイント / レグテック(RegTech)とは?意味・活用例・導入手順を初心者向けに解説
この記事を書いた人
HANAPANA TECH編集部
大阪・堺の金融レグテックカンパニー。カード決済の規制対応をシステムで支えています。 規制対応の実務、開発の裏側、社内で試したこと。現場で分かったことを書いています。