ツールを入れても定着しない。
原因は運用設計にあります
入れたときは盛り上がります。3ヵ月後には誰も開いていません。この繰り返しには、はっきりした原因があります。
目次
「入れる」と「回す」は別の仕事
ツールの導入プロジェクトは、たいてい「使えるようになった」時点で終わります。でも本当に難しいのはその後、毎日使い、直し、続けることです。この「回す」仕事を誰が持つのかが決まっていないと、導入した人が異動した瞬間に止まります。
定着しない3つのパターン
- 二重運用:新しいツールにも入れるが、念のため元のExcelにも入れる。手間が倍になって、楽なほうに戻る
- 入力する人と、恩恵を受ける人が別:現場が入力し、管理者だけが見る。入力する側にメリットがない
- 例外が最初から多い:「この案件だけは従来どおり」が増え、ツールのなかが正確でなくなる
どれも、ツールの機能不足ではありません。運用の設計、つまり「誰が・いつ・何のために使うか」の決め方の問題です。
最初にやること:元の運用を止める日を決める
導入の前に、元の運用を止める日を決めます。並行期間は短くし、終わりを明示してください。そして入力する人が、ツールから何かを受け取れるようにします。自分の入力が自分の仕事を楽にする回路があると、定着は自然に進みます。
まとめ:ツール選びより運用設計に時間をかける
ツール選びに時間をかけるより、運用設計に時間をかけるほうが定着しやすくなります。誰が回すか、元の運用をいつ止めるか、入力する人に何が返るか。この3つが決まっていれば、ツールは何でもそこそこ動きます。
関連する記事:「DXしたい」の相談で、私たちが最初に必ず聞く3つの質問
この記事を書いた人
HANAPANA TECH編集部
大阪・堺の金融レグテックカンパニー。カード決済の規制対応をシステムで支えています。 規制対応の実務、開発の裏側、社内で試したこと。現場で分かったことを書いています。